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sHTG患者にAPOC3標的薬でトリグリセリド値低下

2024年5月7日  専門誌ピックアップ

安定用量の脂質低下薬を服用中の重症高トリグリセリド血症(sHTG)患者226例を対象に、トリグリセリド代謝調節因子APOC3を標的とする低分子干渉RNA薬plozasiranの治療効果をプラセボ対照二重盲検用量設定第IIb相無作為化試験で検討(SHASTA-2試験)。被験者には1日目と12週目にplozasiran(10mg、25mgまたは50mg)またはプラセボを投与し、48週まで追跡調査した。主要評価項目は、24週時のトリグリセリド値の平均変化率のプラセボ群との差とした。 その結果、トリグリセリド値は有意かつ用量依存性に低下し、最高用量の50mg群のプラセボ調整後最小二乗平均差は-57%(95%CI -71.9%--42.1%、P<0.001)で、誘因となったAPOC3値の低下は-77%(同-89.1%--65.8%、P<0.001)だった。トリグリセリド値は全plozasiran群の90.6%で、急性膵炎リスク閾値の500mg/dL未満を達成した。重篤な有害事象は軽-中等度で治療とは関連せず、投与中止または死亡に至ったものはなかった。...