有害な妊娠転帰で母親の長期死亡リスク上昇

単児出産女性219万5667例を対象に、5つの主要な妊娠有害転帰（早産、在胎不当過小、妊娠高血圧腎症、その他の高血圧症候群、妊娠糖尿病）と長期死亡リスクとの関連を住民対象コホート研究で検討。主要評価項目は全死因死亡および死因別死亡とした。 その結果、年齢中央値52歳までの5600万人年の追跡調査期間で、8万8055例（4％）が死亡した（死亡時年齢中央値59歳）。5つの妊娠有害転帰はいずれも、死亡率上昇と独立した関連が認められた。全追跡調査期間（出産後46年以下）で、各妊娠有害転帰に伴う全死因死亡の調整ハザード比は、妊娠糖尿病が1.52（95％CI 1.46-1.58）、早産が1.41（同1.37-1.44）、在胎不当過小（SGA）が1.30（同1.28-1.32）、その他の高血圧症候群が1.27（同1.19-1.37）、妊娠高血圧腎症が1.13（同1.10-1.16）だった。ハザード比は全て、出産30-46年後でも依然として有意に高かった。複数の妊娠有害転帰を経験した女性では、リスクがさらに高かった。...