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幼児期に緑地への曝露が多いほど内在化症状が少ない

2024年5月14日  専門誌ピックアップ

米国の41の州に居住する小児2103例(男児50.5%、白人52.5%、黒人29.1%)を対象に、住宅緑地と小児期の内在化症状(不安、抑うつなど)および外在化症状(攻撃性、規則破りなど)との関連をコホート研究で検討。Environmental Influences on Child Health Outcomesコホートから、2007-13年に出生し、小児期前期(2-5歳)または中期(6-11歳)の転帰データを有する小児を組み入れた。主要評価項目は小児の内在化および外在化症状とし、「子どもの行動チェックリスト」を用いて評価した。緑地への曝露は、正規化植生指数の年2回(夏期、冬期)のデータを、出生から転帰発生までの月ごとの居住歴に割り当てた。 その結果、2-5歳児1469例(平均4.2歳)と6-11歳児1173例(同7.8歳)を対象に転帰を評価した。全ての因子を調整したモデルで、小児期前期では緑地への曝露が高いほど内在化症状が少なかった(b=-1.29、95%CI -1.62--0.97)が、小児期中期では、住宅緑地と内在化または外在化症状との関連は認められなかった。...