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心房細動の生涯リスクは経時的に上昇

2024年5月16日  British Medical Journal

デンマークで、心房細動および心房細動後の合併症の生涯リスクが経時的にどのように変化したかを全国的な住民対象コホート研究で検討。45歳以上で心房細動のない350万人(女性51.7%)を、心房細動の新規発症、移住、死亡、または追跡終了のいずれか早い時点まで追跡した。主要評価項目は、事前に設定した2つの期間(2000-10年 vs. 2011-22年)での心房細動の生涯リスクと心房細動後の合併症の生涯リスクとした。 その結果、心房細動の生涯リスクは、2000-10年期の24.2%から2011-22年期の30.9%に上昇した(差6.7%、95%CI 6.5-6.8%)。心房細動後に最も多かった合併症は心不全で、生涯リスクは2000-10年期で42.9%、2011-22年期で42.1%だった(同-0.8%、-3.8%-2.2%)。心房細動後の脳卒中および心筋梗塞の生涯リスクは、脳卒中が22.4%から19.9%に(-2.5%、-4.2%--0.7%)、心筋梗塞が13.7%から9.8%に(-3.9%、-5.3%--2.4%)やや低下した。男女間で低下率の差はなかった。...