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SGLT2阻害薬に痛風予防と心血管リスク低下の効果

2024年5月16日  JAMA Internal Medicine

カナダの一般集団データベースとtarget trial emulationの枠組みを用いて、メトホルミン単独療法中の2型糖尿病成人を対象に、SGLT2阻害薬の新規使用者とスルホニル尿素(SU)薬の新規使用者とを比較して、痛風の新規発症リスクと痛風発作の再発率を新規使用者比較有効性研究で検討。主要評価項目は、救急外来、病院、外来、調剤記録によって確認された痛風の新規診断とした。 その結果、傾向スコアマッチングした3万4604例(男性60%、平均60歳)で、痛風の新規診断はSGLT2新規使用者(1000人年当たり4.27件)の方がSU薬新規使用者(同6.91件)よりも少なく、ハザード比は0.62(95%CI 0.48-0.80)、率差は1000人年当たり-2.64(95%CI -3.99--1.29)だった。SGLT2の使用は、痛風を合併する患者の発作再発率の低さ[率比0.67(95%CI 0.55-0.82)、率差1000人年当たり-20.9(同 -31.9--10.0)]や、主要心血管イベントの少なさ[ハザード比0.87(同 0.77-0.98)、率差1000人年当たり-3.58(同...