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PV非保有の若年乳がん生存患者はSPBC発症リスクが低い

2024年5月16日  JAMA Oncology

原発性乳がん(BC)と診断された若年女性を対象に、二次原発性BC(SPBC)の累積発生率を推定し、そのリスク因子をコホート研究で検討した。2006年8月から2015年6月に0期からIII期のBCと診断された40歳以下女性対象の前向き研究「Young Women's Breast Cancer Study」に参加者1297例を登録し、片側乳房切除術または乳腺腫瘤摘出術を受けた685例(一次診断時の平均年齢36歳)を解析対象とした。 その結果、追跡期間(中央値10.0年)中にSPBCが発生したのは17例(2.5%)だった。このうち2例は同側乳房にがんが発現した。原発性BCの診断からSPBCまでの期間中央値は4.2年だった。遺伝子検査を受けた女性577例に対するSPBCの10年リスクは、病原性変異体(PV)の非保有者(544例中12例)は2.2%、保有者(33例中3例)では8.9%だった。SPBCのリスクは、PV保有者のほうが非保有者より高く(部分分布ハザード比5.27、95%CI 1.43-19.43)、原発性in situ BC患者のほうが浸潤性BC患者より高かった(同5.61、1.52...