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ACS患者にDAPT後クロピドグレル単剤で重大な出血減少

2024年5月18日  専門誌ピックアップ

中国で、出血と虚血の両方のリスクが高い急性冠症候群(ACS)患者を対象に、経皮的冠動脈形成術(PCI)後9-12ヵ月間のアスピリンとクロピドグレルによる抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を終えてからのクロピドグレル単剤療法がDAPT継続よりも優れているかどうかを多施設共同二重盲検プラセボ対照試験で検討(OPT-BIRISK試験)。主要評価項目は、無作為化から9ヵ月後のBleeding Academic Research Consortium(BARC)タイプ2、3、5の出血とした。 7758例(平均年齢64.8歳、男性59.0%)を登録した。BARCタイプ2、3、5の出血は、クロピドグレル+プラセボ群の2.5%とクロピドグレル+アスピリン群の3.3%に発生した[ハザード比0.75(95%CI 0.57-0.97)、差-0.8%(95%CI-1.6--0.1%)、P=0.03]。主要有害心・脳事象の発生率は、それぞれ2.6%と3.5%だった[同0.74(0.57-0.96)、差-0.9%(-1.7--0.1%)、非劣性のP<0.001、優越性のP=0.02]。...