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膵酵素療法で小児膵炎の急性膵炎エピソード発生率低下

2024年5月17日  専門誌ピックアップ

INSPPIRE-2コホートに組み入れられた膵外分泌不全を伴わない(pancreatic-sufficient)急性再発性膵炎(ARP)または慢性膵炎(CP)を有する小児356例を対象に、膵酵素補充療法(PERT)の使用が臨床転帰に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で検討。356例のうち270例(76%)がARPを有し、60例(17%)がPERTを受けた。 その結果、PERTを受けた小児の42%で、平均2.1年の追跡期間中の急性膵炎(AP)エピソード発生はなかった。SPINK1遺伝子変異を有する小児(P=0.005)およびARP小児(CP小児との比較でP=0.008)は、PERT開始後にAPエピソードが発生する可能性が低かった。PERT開始後、APの平均年間発生率は3.14から0.71へ低下した(P<0.001)。...