腎障害で高感度トロポニンI精度低下

心筋虚血疑いの救急患者1555例を対象に、腎機能障害が高感度心筋トロポニンI（hs-cTnI）検査による心筋梗塞診断の精度に及ぼす影響を検証。その結果、腎機能正常患者、重度腎機能障害患者、透析中患者の特異度と陽性的中率は腎障害に伴って減少していた（特異度93-95％ vs. 57-61％ vs. 40-41％、陽性的中率51-57％ vs. 27-42％ vs. 15-32％）。死亡率はhs-cTnI濃度に伴って有意に高かった（三分位順に1.3％、6.0％、10.4％）。 ...