ICUでのC. auris集団感染、感染経路は腋窩温プローブ
2018年11月9日
New England Journal of Medicine
英国オックスフォード大学病院で発生した新興の多剤耐性病原菌Candida auris(C. auris)院内集団感染の疫学調査を実施。保菌または感染が確認された対象患者70例のうち66例(94%)が診断前に神経科ICUに入室していた。 補正後多変量ロジスティック回帰分析の結果、再使用可能な腋窩温プローブ使用(オッズ比6.80、95%CI 2.96-15.63、P<0.001)およびフルコナゾール全身曝露(同10.34、1.64-65.18、P=0.01)がC. auris保菌または感染の予測因子だった。C. aurisは通常環境下ではほとんど検出されなかったが、腋窩温プローブなど再使用可能な器具からの分離株で検出された。一通りの感染制御介入策を講じたが、腋窩温プローブの使用を中止するまで新規症例発生率は低下しなかった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。