HFpEFへの硝酸塩薬で運動能改善せず

駆出率が保たれた心不全（HFpEF）患者105例を対象に、無機亜硝酸塩吸入投与の運動能力改善効果を多施設共同プラセボ対照クロスオーバー試験で検討。2週間のベースライン期間またはウォッシュアウト期間後、亜硝酸塩またはプラセボ1日3回46mgを1週間、さらに1日3回80mgを3週間投与した。 主要評価項目の平均最大酸素消費量は、亜硝酸塩投与期とプラセボ投与期で有意差がなかった（13.5 vs. 13.7mL/kg/分、差－0.20、95％CI －0.56-0.16、P＝0.27）。副次評価項目の1日の活動量、カンザスシティ心筋症質問票臨床サマリースコア、心機能分類、心エコーのE/e'比および脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント値にも有意差はなかった。...