原因不明の呼吸困難を呈した患者109例を対象に、肺血管伸展性の低下が鑑別診断に役立つかを検討。肺血管圧-流量多点プロットでの肺血管伸展性の係数αを求めて評価した。 その結果、係数αは年齢/性別をマッチさせた正常対照群の1.35±0.58%/mmHg、受動的左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)例の1.1±0.48%/mmHg、運動時肺高血圧例の0.62±0.32%/mmHg、運動時の高肺血管抵抗を有するHFpEF例の0.54±0.27%/mmHg、肺動脈高血圧例の0.18±0.16%/mmHgだった。多変量解析で、肺血管は収縮末期-動脈弾性との比率および最大酸素消費量低との関連が確認された。 ...
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