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高血圧の第1選択はACE阻害薬よりサイアザイド系利尿薬

2019年11月15日  Lancet

降圧薬新規使用者490万人の観察データから構築した包括的フレームワークを用いて、第1選択の降圧薬[サイアザイド系(類似系含む)利尿薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、ジヒドロピリジン系カルシウム(Ca)拮抗薬、非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬]の有効性と安全性を系統的大規模試験で比較した。 その結果、傾向スコア調整ハザード比の推定値では大部分でクラス間の有効性の違いは見られなかったが、初期有効性ではACE阻害薬に比べて利尿薬が優れており、主要有効性評価項目とした急性心筋梗塞(ハザード比0.84)、心不全による入院(同0.83)、脳卒中(同0.83)のリスクが低かった。利尿薬で良好な安全性プロファイルも示された。非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬は他の4クラスより有意に劣っていた。 ...