膵腺がんのロボット手術、開腹術に腫瘍学的転帰劣らず

2011-16年にロボットまたは開腹で膵臓全摘術を受けた膵腺がん患者の単一施設後向きレビューを実施。ロボット膵切除術226例、開腹膵切除術230例を対象に、術後補助化学療法、合併症、および腫瘍学的転帰を比較した。 24カ月の追跡で、ロボット手術群と開腹手術群に重大な合併症発症および補助化学療法の実施に有意差は見られず、手術法はこの転帰の独立予測因子ではなかった。ロボット手術による全生存期間中央値の改善は、統計学的有意に近かった（25.6カ月 vs. 23.9カ月、P＝0.055）。多変量解析では、ロボット手術が全生存期間の予測因子（ハザード比0.77、P＝0.041）で、開腹術よりも少ない失血量および輸血量の独立予測因子だった。 ...