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長時間気管挿管後、100例中7例に片側声帯運動障害

2020年1月14日  専門誌ピックアップ

内科集中治療室で12時間超の気管挿管による侵襲的人工換気を実施した成人患者100例(男性62例、年齢中央値58.5歳)を対象に、片側声帯運動障害(unilateral vocal fold immobility:UVFI)の発生率および臨床的危険因子を前向きコホート試験のサブグループ解析で検討した。 その結果、抜管後の鼻咽頭鏡検査で7例にUVFIを認め、そのうち6例(86%)が左側だった。挿管中に低血圧を呈した患者(オッズ比10.8、95%CI 1.6-∞)、挿管中に昇圧薬を要した患者(同16.7、2.4-∞)、末梢血管疾患(同6.2、1.2-31.9)または冠動脈疾患(同5.1、1.0-25.5)の入院前診断を有する患者はUVFIが発生する確率が高かった。 ...