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慢性痛へのクローズドループ式SCS、疼痛を大幅に緩和

2020年1月28日  The Lancet Neurology

背部および下肢の慢性痛を有する患者134例を対象に、誘発複合活動電位(evoked compound action potentials:ECAP)を用いて刺激に対する脊髄の反応を測定し刺激電流を制御するクローズドループ式脊髄刺激療法(SCS)の安全性と有効性を二重盲検無作為化比較試験で検討(Evoke試験)。固定出力オープンループ式SCS療法を対照とした。 その結果クローズドループ群はオープンループ群に比べて、鎮痛薬の増量なしで背部および下肢の疼痛が50%以上軽減した患者の割合が高かった(3カ月時82.3% vs. 60.3%、差21.9%、95%CI 6.6-37.3、P=0.0052、12カ月時83.1% vs. 61.0%、差22.0%、6.3-37.7、P=0.0060)。安全性プロファイルに群間差は見られなかった。 ...