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ANCA関連血管炎の血漿交換、転帰改善せず

2020年3月1日  New England Journal of Medicine

重度の好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎患者504例を対象に、血漿交換の効果と糖質コルチコイド減量レジメンの標準用量レジメンに対する非劣性を無作為化2×2要因試験で検討した(PEXIVAS試験)。 その結果、最長7年の追跡での主要複合評価項目(全死亡または末期腎不全)発生率は血漿交換施行群28.4%、非施行群31.0%だった(ハザード比0.86、95%CI 0.65-1.13、P=0.27)。レジメン別での発生率は減量群27.9%、標準用量群25.5%で絶対リスク差は2.3%ポイントとなり、非劣性マージン(11%ポイント)を下回ったため減量レジメンの非劣性が示された。1年時の重症感染症発生率は減量群で低かったが(発生率比0.69)、それ以外の副次的評価項目については同等だった。 ...