前兆のない発作性片頭痛の予防に鍼治療が有効

中国の病院7施設で、鍼治療未経験で前兆のない発作性片頭痛患者147例を対象に、通常治療と併用した鍼治療の頭痛発作予防効果を無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、13-20週時の片頭痛発生日数および17-20週時の片頭痛発作回数のベースラインからの低下度とした。 その結果、13-20週時の片頭痛発生日数および17-20週時の片頭痛発作回数のベースラインからの低下度は、鍼治療群の方が偽鍼治療群よりも有意に高く、13-16週時の平均片頭痛発生日数低下度の調整後差は－1.4（95％CI －2.4-－0.3、P＝0.005）、17-20週時では－2.1（同－2.9-－1.2、P＜0.001）、17-20週時の平均発作回数低下度では－1.0（同－1.5-－0.5、P＜0.001）だった。重篤な有害事象は報告されず、針刺入感知率は鍼治療群79％、偽治療群75％と有意差は見られなかった（P＝0.891）。 ...