非ホジキンリンパ腫のCHOP・R-CHOP後に心不全増加

非ホジキンリンパ腫患者の1次治療［CHOP（シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、prednisone）またはR-CHOP（CHOP＋リツキシマブ）］後の心血管有害事象を臨床試験と観察研究137件（患者2万1211例、追跡期間中央値39.0カ月）の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、77試験（対象者計1万4351例）のプールしたグレード3-4の心血管有害事象発生率は2.35％だった（異質性検定Q＝326.21、τ2＝0.0042、I2＝71.40％、P＜0.0001）。38試験（5936例）のプールした心不全発生率は4.62％で（異質性検定Q＝527.33、τ2＝0.0384、I2＝95.05％、P＜0.0001）、化学療法後の心機能を評価すると、心不全発生率は1.64％から11.72％へ有意に増加した（P＝0.017）。 ...