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COVID-19潜伏期間中に待期的手術で2割が死亡

2020年4月13日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市の医療機関で、2020年1月1日から2月5日にかけて新型コロナウイルス(COVID-19)潜伏期間中に待期的手術を施行した34例の臨床データを後ろ向きに解析した。 対象患者の年齢中央値は55歳、20例が女性だった。手術後、全例がCOVID-19による肺炎を来し、胸部CT検査で異常所見を認めた。頻度の高い症状に、発熱(31例、91.2%)、倦怠感(25例、73.5%)および乾性咳嗽(18例、52.9%)があった。 15例(44.1%)が病状が悪化したため集中治療室(ICU)管理となり、そのうち7例(全体の20.6%)がICU入室後に死亡した。非ICU患者と比べると、ICU患者は高齢で基礎疾患を有する傾向にあり、難度の高い手術を受け、白血球増加やリンパ球減少など検査所見の異常が重度だった。死亡例に最も多かった合併症は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、ショック、不整脈および急性心筋障害だった。 ...