急性上部消化管出血、6時間以内の内視鏡検査で死亡減らず
2020年4月17日
New England Journal of Medicine
Glasgow Blatchfoldスコア12点以上で新たな出血や死亡のリスクが高い急性上部消化管出血(UGIB)患者516例を対象に、消化器科への診察依頼後24時間以内の実施が推奨されている内視鏡検査をさらに早期に実施した場合の効果を検討した。 その結果、主要評価項目の30日時全死亡率は6時間以内の緊急的施行群8.9%、6-24時間時の早期施行群6.6%(差2.3%ポイント)、新たな出血発生率は10.9%、7.8%(同3.1%ポイント)、初回内視鏡検査での内視鏡的止血治療施行率は60.1%、48.4%だった。消化性潰瘍患者(緊急的施行群158例、早期施行群159例)での初回内視鏡検査時の活動性出血または露出血管を伴う潰瘍の検出率は66.4%、47.8%だった。 ...
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