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武漢のCOVID-19、消化器症状あると入院が2日遅れ

2020年4月26日  専門誌ピックアップ

中国・湖北省武漢市で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の消化器症状と転帰を検討。2020年1月18日から2月28日までに3施設を受診したCOVID-19確定204例を対象とし、3月18日までの患者背景、臨床検査値および治療に関するデータを解析した。 平均年齢は52.9(±16)歳、107例(52.5%)が男性だった。ほとんどが発熱または呼吸器症状を主訴に医療機関を受診したが、患者の50.5%が食欲不振(78.6%)、下痢(34.0%)、嘔吐(3.9%)、腹痛(1.9%)などの消化器症状を報告した。(消化器特異的症状ではないため)食欲不振を解析から除外すると、計38例(18.6%)が下痢、嘔吐または腹痛の消化器特異的症状で受診していた。 消化器症状がある患者はない患者よりも、発症から入院までの期間が有意に長かった(9.0日vs. 7.3日)。消化器症状がある患者のうち6例には、呼吸器症状がなかった。疾患重症度が高くなると、消化器症状がさらに顕著に現れた。消化器症状がある患者はない患者に比べ、平均肝酵素値が高く(ALT:P=0.011、AST:P=0.032)、単球数が少...