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頭頸部がんの嚥下障害、EAT-10が咽頭残留指標に有用

2020年5月2日  The Laryngoscope

嚥下障害を有する頭頸部がん患者57例を対象に、簡易嚥下評価ツール(EAT-10)質問票が嚥下機能指標として有用かを嚥下内視鏡検査(FEES)結果を基に評価した。 粘度の低い液体の嚥下後に38例(66.7%)で誤嚥が発生し、粘度の高い液体の嚥下後には42例(73.0%)で喉頭蓋谷残留、39例(67.9%)で梨状窩残留が見られた。全例がEAT-10スコア3点以上だった。線形回帰分析で、嚥下後の喉頭蓋谷残留および梨状窩残留に関して、嚥下内視鏡検査で異常所見が見られた患者群と正常所見患者群では、平均EAT-10スコアに有意差があった(それぞれ、P=0.037、P=0.013)。喉頭侵入または誤嚥に関しては、異常所見群と正常所見群の平均EAT-10スコアに統計学的有意差はなかった(P=0.966)。...