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COVID-19クラスター間の関連を血清検査で確認

2020年5月7日  専門誌ピックアップ

シンガポールの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)クラスター3集団計28例を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)血清検査を用いた疫学調査によって感染者集団(クラスター)間の関連性を明らかにした。 シンガポールで確認されたCOVID-19のクラスターは3つで、現地感染者は計28例だった。そのうち2つは教会(教会Aと教会B)、残る1つは家族の集まりだった。教会Aの症例(A2)が2020年1月25日に家族の集まりに参加し、そこでSARS-CoV-2に感染した症例(F1)が教会Bの一次感染者になっており、教会Aと教会Bのクラスターがつながった。症例はすべて活動性疾患を有していたためRT-PCR検査で確認した(検査時に病状が回復し検査結果が陰性だったA2を除く)。症例A2は血清学的検査で最終的に過去の感染が診断された。ELISA検査では、SARS-CoV-2の核タンパク質抗原と受容体結合ドメイン抗原の光学密度は力価1/400までは1.4以上、力価1/320までウイルス中和が認められた。 回復期症例や軽症例は他の検査方法では見落とされる可能性があるため、血清学的検査は症例確...