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ACE阻害薬/ARB使用にCOVID-19検査陽性との関連見られず

2020年5月13日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査陽性検出率とアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬/アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)使用の関連を検討。米オハイオ州とフロリダ州のクリーブランドクリニック・ヘルスシステムで、2020年3月8日から4月12日の間にCOVID-19の検査を実施した全例を対象に、後ろ向きコホート研究を実施した。 COVID-19のウイルス検査を実施した計1万8472例の平均年齢は49±21歳、7384例(40%)が男性、1万2725例(69%)が白人だった。2285例(12.4%)がACE阻害薬またはARBのいずれかを服用していた。1735例(9.4%)がCOVID-19検査陽性だった。検査陽性者のうち、421例(24.3%)が入院、161例(9.3%)がICUに入室、111例(6.4%)が機械的換気を要した。傾向スコアによる重み付け調整後、ACE阻害薬/ARBの使用にCOVID-19検査陽性との関連は見られなかった(傾向スコアで重み付けしたオッズ比0.97、95%CI 0.81-1.15)。 ...