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食物アレルギーがあるAD患者に高発現のタンパク質群特定

2020年5月26日  専門誌ピックアップ

アトピー性皮膚炎(AD)患児と非AD小児計62例の非病変皮膚から採取した皮膚テープストリップ検体を用いて、食物アレルギーの有無別に皮膚バリア障害とアレルギー複数感作のバイオマーカーを質量分析プロテオミクス解析で特定した。 その結果、主成分1(PC1)としてケラチン中間径フィラメント、炎症反応関連タンパク質(S100タンパク質、アラーミン、プロテアーゼ阻害物質)、解糖および抗酸化防御酵素などの45個のタンパク質を特定し、発現量は食物アレルギーがない患者および非患者群よりも食物アレルギーがあるAD患者群の方が高かった。このPC1タンパク質群は経表皮水分蒸散量およびアレルギー感作と強い相関を示した。別のコホート(AD成人患者および非患者計41例)の解析で、ピーナツへの臨床的反応歴のあるAD患者群の皮膚でPC1タンパク質発現量に非患者群との差が見られた。 ...