CKD患者は網膜症進行でCVD発症リスク増加

Chronic Retinal Insufficiency Cohort試験に参加した心血管疾患（CVD）既往のない慢性腎臓病（CKD）患者1051例（平均3.5年間隔で眼底画像を2回撮影）を対象に、網膜症の進行とCVDイベント発症の関連を検討。網膜症は眼底画像による評価、CVDイベント発症は医療記録および標準的基準を用いて医師が判定した。 その結果、対象患者の9.8％にETDRS重症度尺度で2段階以上の網膜症進行が認められた。CVDおよびCKDの危険因子で調整した解析では、網膜症進行にCVD発症リスク増加との関連が見られた（オッズ比2.56、95％CI 1.25-5.22、P＜0.01）。欠測データを代入した解析でのCVD発症オッズ比は1.66（95％CI 0.87-3.16、P＝0.12）だった。 ...