早期食道腺がんの内視鏡局所切除、食道切除と転帰同等

2010-15年のNational Cancer Databaseに登録されたcT1aN0-cT1bN0食道腺がん患者3826例を対象に、内視鏡的局所切除術（ER）と食道切除術（esophagectomy）の転帰を比較した。リンパ節転移陽性率はcT1a患者群4％、cT1b患者群15％で、ER施行率に経時的な増加が見られた。 傾向スコアでマッチさせたcT1a患者コホートの解析で、ERの生存率は食道切除術と同等だった（ハザード比0.85、95％CI 0.70-1.04、P＝0.1）。5年生存率はERで70％、食道切除術で74％だった（P＝0.1）。cT1b患者コホートでの5年生存率は53％、61％となり（P＝0.3）、統計的有意差は見られなかった（同0.87、0.66-1.14、P＝0.3）。 ...