COVID-19にanakinra早期投与で機械的換気回避
2020年7月17日 専門誌ピックアップ
サイトカイン放出症候群（CSS）および急性低酸素性呼吸不全（ARDS）を来した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者14例を対象に、インターロイキン-1（IL-1）阻害薬anakinra皮下投与による機械的換気回避効果を後ろ向き症例集積研究で検討した。 その結果、ARDS発症後36時間以内にanakinra投与を開始した7例は機械的換気施行を要さず、全例が退院した。ARDS発症後4日以上経過後のanakinra投与開始患者4例は機械的換気を要し、その後3例は抜管に至ったが（退院2例、入院継続1例）、1例は死亡した。anakinraを投与しなかった3例は機械的換気施行を要し、その後2例が抜管したが（退院1例、入院継続1例）、1例は機械的換気を継続している。 ...