小児近視にオルソケラトロジー＋アトロピンで脈絡膜厚増

近視小児患者154例を対象に、アトロピン0.01％点眼薬とオルソケラトロジー（OK）併用（ACO）の中心窩下脈絡膜厚（SFChT）への短期的効果を前向き無作為化比較試験で検討した。 その結果、治療1カ月時のSFChT値はACO群で14.12±12.88μm、OK単独群（OK＋プラセボ）で9.43±9.14μm、アトロピン単独群（アトロピン＋単焦点眼鏡）で5.49±9.38μmと有意に増加した（いずれもP＜0.001）のに対し、対照群（プラセボ＋単焦点眼鏡）では4.81±9.93μmと有意に低下し（P＝0.006）、対照群と治療群の1カ月時の変化量に有意差が見られた（P＜0.001）。SFChTの変化量は、ACO群の方がアトロピン単独群よりも大きく（P＝0.002）、ACO群とOK単独群では有意差は見られなかった（P＝0.326）。 ...