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副鼻腔がんの1次手術、救済手術より転帰良好

2020年8月10日  The Laryngoscope

National Cancer Databaseに登録された副鼻腔悪性腫瘍患者3011例を対象に、1次手術と救済手術の全生存転帰を後ろ向きに比較した。 その結果、救済手術群の方が1次手術群よりも有意に術後入院期間が長く(P=0.009)、30日および90日死亡率が高かった(いずれもP<0.001)。救済手術施行の予測因子として副鼻腔の未分化がんの組織学的所見を特定し、救済手術群の後期疾患(ハザード比4.80、95%CI 1.46-15.8、P=0.01)および切除断端陽性(同2.31、1.29-4.13、P=0.005)が、全生存率不良の有意な予測因子だった。病期および組織学的所見で補正した傾向スコアマッチングコホートの1次手術群で救済手術群に比べ全生存率が有意に改善し(P=0.007)、後期疾患患者および扁平上皮がんのサブグループでも全生存率の改善が見られた(P=0.026、0.006)。 ...