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妊娠初期の抗うつ薬で児の先天性異常リスク増加

2020年8月27日  JAMA Psychiatry

先天性異常児の母親3万630人、健常児の母親1万1478人を対象に、妊娠初期の母親の抗うつ薬使用と児の先天性異常リスクの関連を集団ベース症例対照研究で検討(National Birth Defects Prevention Study)。妊娠初期の抗うつ薬使用率は先天性異常群5.1%、対照群4.1%だった。 その結果、多くの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と先天性心異常(CHD)関連の調整後オッズ比は高かったが、基礎疾患を一部考慮した後では関連が弱まった(例:fluoxetineと肺静脈還流異常の調整後オッズ比2.56、95%CI 1.10-5.93、考慮後1.89、0.56-6.42)。SSRIとCHD以外の先天性異常の関連は基礎疾患を一部考慮後も維持または強まった(例:citalopramと横隔膜ヘルニアの調整後オッズ比5.11、1.29-20.24)。ベンラファキシンは複数の先天性異常と関連が強く、基礎疾患を一部考慮後も関連は維持された(例:無脳症および頭蓋脊椎披裂との調整後オッズ比9.14、1.91-43.83)。 ...