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遺伝子型で抗血小板薬選択、虚血転帰に有意差見られず

2020年9月7日  Journal of the American Medical Association

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した急性冠症候群(ACS)または安定冠動脈疾患(CAD)患者5302例を対象に、CYP2C19*2または*3の機能喪失型(LOF)変異の有無に基づく経口抗血小板薬P2Y12阻害薬選択による虚血転帰改善効果を無作為化臨床試験で検証(TAILOR-PCI無作為化臨床試験)。遺伝子型ガイド群ではポイントオブケア検査後に変異保有者にはチカグレロル、非保有者にはクロピドグレルを処方し、従来療法群では全例にクロピドグレルを処方した。 その結果、CYP2C19 LOF変異保有者(1849例)の12カ月時の主要複合評価項目(心血管死、心筋梗塞、脳卒中、ステント血栓症、重度再発性虚血)発生率は遺伝子型ガイド群4.0%、従来療法群5.9%(ハザード比0.66、95%CI 0.43-1.02、P=0.06)だった。全患者での発生率は4.4%、5.3%だった(同0.84、0.65-1.07、P=0.16)。 ...