超高齢AFに低用量エドキサバンが有効

日本国内で、認可用量の経口抗凝固薬投与が困難な80歳以上の非弁膜症性心房細動（NVAF）患者681例を対象に第III相無作為化プラセボ対照イベント主導型試験を実施し、低用量エドキサバン（15mgの1日1回投与）の効果および安全性を検討した（ELDERCARE-AF試験）。 その結果、有効性主要複合評価項目（脳卒中または体塞栓症）の年間発生率はエドキサバン群2.3％、プラセボ群6.7％（ハザード比0.34、95％CI 0.19-0.61、P＜0.001）、安全性主要評価項目に規定した大出血の年間発生率は3.3％、1.8％だった（同1.87、0.90-3.89、P＝0.09）。エドキサバン群の方が消化管出血の発現率が著しく高かった。全死亡率はエドキサバン群9.9％、プラセボ群10.2％と大きな差はなかった（同0.97、0.69-1.36）。 ...