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糖尿病患者の死亡率、国の所得水準により差

2020年11月21日  Diabetes Care

高所得国4カ国、中所得国12カ国、低所得国5カ国の成人を対象に、国の所得水準別に見た糖尿病と心血管死亡率の関連を前向き研究で比較(PURE試験)。対象者は計14万3567人、平均追跡期間は9.0±3.0年だった。 その結果、低所得国では、中所得国および高所得国に比べて、糖尿病成人患者の心血管疾患発生率(1000人年当たり低所得国10.3、中所得国9.2、高所得国8.3、P<0.001)、全死亡率(同13.8、7.2、4.2、P<0.001)および心血管死亡率(同5.7、2.2、1.0、P<0.001)が大幅に高かった。低所得国では、裕福度下位3分の1で死亡率が高かった(裕福度低14.7%、中10.8%、高6.5%)。このほか、低所得国での心血管疾患死亡率の高さは、習慣危険因子や治療で調整した後も変わらなかった(ハザード比:調整前1.89、95%CI 1.58-2.27、調整後1.78、95%CI 1.36-2.34)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communi...