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鉄静注で急性心不全の再入院率低下

2020年11月28日  Lancet

鉄欠乏症を伴う左室駆出率50%未満の急性心不全入院患者1110例を対象に、退院前のカルボキシマルトース第二鉄(鉄剤)静注の効果を二重盲検無作為化比較試験で検討した(AFFIRM-AHF試験)。 1108例(鉄剤静注群558例、プラセボ群550例)のデータを解析した結果、無作為化後52週間の主要複合評価項目(心不全による全入院と心血管死)の発生件数は、鉄剤静注群293件(100人年当たり57.2)、プラセボ群372件(100人年当たり72.5)だった(率比0.79、95%CI 0.62-1.01、P=0.059)。心血管死に群間差はなく(鉄剤静注群14% vs. プラセボ群14%、ハザード比0.96、95%CI 0.70-1.32、P=0.81)、心不全による全入院件数は鉄剤静注群217件、プラセボ群294件だった(率比0.74、95%CI 0.58-0.94、P=0.013)。鉄剤静注群の45%、プラセボ群の51%に重篤な有害事象が発生した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoc...