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米で医師の自殺率が増加、外科では整形外科医が最も高い

2020年11月30日  Annals of Surgery

米疾病管理予防センター(CDC)の国内暴力死報告システム(NVDRS)データを用いて、2003-17年の医師および歯科医師905件の自殺をレビューし、自殺の傾向と主な要因を検討した。 2003年から2017年にかけて、医師の自殺が増加した。外科医の自殺の多くは中年の白人男性だった。外科領域では、整形外科医で自殺率が最も高かった(28.2%)。自殺による死亡は黒人・アフリカ系の外科医で56%低く(オッズ比0.44、95%CI0.06-3.16)、アジア・太平洋諸島系の外科医で438%高かった(同5.38、2.13-13.56)。外科医は精神疾患歴がある確率が362%高く(同4.62、2.71-7.85)、飲酒傾向が139%高く(同2.39、1.36-4.21)、民事・法的問題の経験がある確率が289%高かった(同3.89、1.39-11.11)。 ■この記事に対する有識者のコメント 小宮靖弘 国立紫香楽病院 整形外科・リウマチ科医長 日本整形外科学会の広報で、整形外科医が過去に訴訟された例を紹介する「医事紛争」が連載されている。 初診時の骨折の見逃し、手術後の合併症(創部感染、神経損傷...