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早期関節リウマチ、積極的治療でもCDAI寛解率良好

2020年12月11日  British Medical Journal

未治療の中等症ないし重症早期関節リウマチがある18歳以上の患者812例を対象に、作用機序の異なる3種類の生物学的製剤と従来の積極的治療の有益性および有害性を多施設共同医師主導評価者盲検多群無作為化第IV相試験で比較した。 その結果、主要評価項目に規定した24週時の補正後CDAI(clinical disease activity index)2.8点以下の達成率は、従来治療群42.7%、セルトリズマブペゴル群46.5%、アバタセプト群52.0%、トシリズマブ群42.1%だった。これに対応する絶対差は、それぞれ3.9%、9.4%、-0.6%で、従来治療群とセルトリズマブペゴル群およびトシリズマブ群を比較したCDAI寛解率の差は、事前に設定した非劣性マージン15%以内に留まったが、アバタセプト群では15%を超えた(per protocol集団)。重篤な有害事象の総件数は、従来治療群で13件(1件以上発現した患者の割合5.6%)、セルトリズマブペゴル群で20件(8.4%)、アバタセプト群で10件(4.9%)、トシリズマブ群で10件(4.9%)だった。早期に治療を中止したのはアバタセプト群で...