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関節リウマチのエタネルセプト、寛解維持でMTXに優越性

2020年12月20日  専門誌ピックアップ

エタネルセプト+メトトレキサート併用療法で24週間にわたってSDAI(Simplified Disease Activity Index)寛解を維持した関節リウマチ(RA)患者253例を対象に、エタネルセプトまたはメトトレキサート(MTX)中止後の寛解維持率を無作為化二重盲検試験で評価。単剤療法で悪化を見た患者には救済療法として2剤を併用した。 その結果、メトトレキサート単剤群と比べた48週時のSDAI寛解維持率は、エタネルセプト単剤群(28.7% vs. 49.5%、P=0.004)、2剤併用救済投与群(28.7% vs. 52.9%、P=0.006)の方が高かった。悪化までの期間はメトトレキサート単剤群の方がエタネルセプト単剤群と2剤併用群よりも短かった(いずれも比較のP<0.001)。救済投与実施例のSDAI寛解再達成率は両群で70-80%だった。新たな安全性に関する懸念事項は報告されなかった。 ■この記事に対する有識者のコメント 小宮靖弘 国立紫香楽病院 整形外科・リウマチ科医長 関節リウマチ(RA)患者の高齢化が進み、MTXが使いづらい症例が増えている。RA患者は非RA患者...