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抗精神病薬の用量決定にCYP2D6/CYP2C19代謝活性型が有用

2020年12月20日  JAMA Psychiatry

CYP2C19とCYP2D6の低活性型(PM)、中活性型(IM)および通常活性型(NM)の代謝活性を有する患者の抗精神病薬や抗うつ薬の曝露の違いを薬物曝露量を測定した試験94件(対象:8379例)の系統的レビューとメタ解析で定量化した。 各活性型群の平均薬物曝露量をNM群の平均薬物曝露量で割って平均比率(RoM)を算出した結果、NM群と大きな差異が見られたものは、アリピプラゾール(CYP2D6 PM+IM vs. NM、RoM 1.48、95%CI 1.41-1.57)、乳酸ハロペリドール(CYP2D6 PM vs. NM、RoM 1.68、1.40-2.02)、リスペリドン(CYP2D6 PM+IM vs. NM、RoM 1.36、1.28-1.44)、エスシタロプラムシュウ酸塩(CYP2C19 PM vs. NM、RoM 2.63、2.40-2.89)、塩酸セルトラリン(CYP2C19 IM vs. NM、RoM 1.38、1.27-1.51)だった。クロザピン、フマル酸ケチアピン、塩酸アミトリプチリンなどでも曝露量の差が見られたが、差がはっきりせず、3件未満の試験に基づくものだ...