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80代の胸部食道がん、切除が生存利益とは限らない

2021年1月18日  Annals of Surgery

日本国立がん研究センターの2008-11年全国がん登録データベースに登録された高齢の食道がん患者5066例を対象に、食道切除術が80歳代の切除可能胸部食道がん患者にもたらす生存便益を検討した。 75-79歳群の34.6%、80歳以上群の18.4%に食道切除術を施行した。食道切切除術を施行した患者の3年生存率は75-9歳群51.1%、80歳以上群39.0%だった(P<0.001)。放射線化学療法を実施した患者では生存曲線に年齢群間による差はなかった。多変量Cox比例ハザード解析の結果、放射線化学療法と比較すると、臨床病期II-III期の患者に施行する食道切除術は75-79歳群の生存が有意に改善したが(調整後ハザード比0.731、95%CI 0.645-0.829、P<0.001)、80歳以上群では関連は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確...