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COVID-19入院転帰に免疫抑制剤長期使用の影響見られず

2021年1月29日  専門誌ピックアップ

米国の大学病院1施設で、免疫抑制剤の長期使用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度に及ぼす影響を後ろ向きコホート研究で評価。2020年3月4日から8月29日の間にCOVID-19確定または疑いのため急性期入院した成人患者連続2121例(年齢中央値55歳)を対象とした。 対象症例の1967例(93%)がCOVID-19確定例、154例(7%)がCOVID-19疑い例で、108例(5%)がCOVID-19罹患前に免疫抑制剤[主にプレドニゾン(7.5mg/日以上)、タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル]を処方されていた。311例(15%)に人工呼吸管理を実施し、入院期間の中央値は5.2日、1927例(91%)が生存退院した。年齢や性別などで調整後、免疫抑制剤使用例と対照の非使用例の機械的換気リスク(ハザード比0.79、95%CI 0.46-1.35)、院内死亡(同0.66、0.28-1.55)および入院期間(同1.16、0.92-1.47)に有意差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実...