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ARDS、PaO2目標値の高低で生存率に差なし

2021年1月30日  New England Journal of Medicine

集中治療室(ICU)に入室した急性低酸素血症性呼吸不全(ARDS)患者に酸素補給療法を実施する際の動脈血酸素分圧(PaO2)目標値と死亡率との関連を多施設共同試験で検討。成人患者2928例を低酸素補給群(PaO2目標値60mmHg)と高酸素補給群(同90mmHg)に無作為に割り付け、主要評価項目は90日以内の死亡とした。 その結果、90日以内の死亡率は、低酸素補給群42.9%、高酸素補給群42.4%だった(調整後リスク比1.02、95%CI 0.94-1.11、P=0.64)。90日間に占める救命処置なし生存日数の割合または退院後の生存日数の割合に有意な群間差はなかった。ショック、心筋虚血、虚血性脳卒中、腸管虚血が新規に発症した患者の割合は両群で同等だった(P=0.24)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら...