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COVID-19、入院時CRP高値でVTE、AKIのリスク上昇

2021年2月2日  European Heart Journal

米ニューヨーク市の大規模医療センターに入院した18歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者2782例を対象に、炎症マーカーC反応性蛋白(CRP)濃度を指標とした全身性炎症性反応と臨床転帰の関連性を検討。初診時にCRPを測定した患者2601例(93.5%)を解析対象とした(CRP中央値108mg/L)。 初診時のCRP値が中央値を超えていた患者は、中央値以下の患者と比べて、静脈血栓塞栓症(VTE、8.3% vs. 3.4%、調整オッズ比2.33、95%CI 1.61-3.36)、急性腎障害(AKI、43.0% vs. 28.4%、同2.11、1.76-2.52)、COVID-19重症化(47.6% vs. 25.9%、同2.83、2.37-3.37)、死亡(32.2% vs. 17.8%、同2.59、2.11-3.18)が多かった。CRP値と有害転帰の間に用量反応関係が認められた。Dダイマー濃度の高低を問わずCRPと有害転帰との関連性が認められたが、Dダイマー濃度とCRP値がいずれも高い患者は有害転帰リスクが最も高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを...