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HPV検査+細胞診では子宮内膜がんや卵巣がんは検出できない

2021年2月4日  専門誌ピックアップ

米カリフォルニア州の民間医療システムで導入したヒトパピローマウイルス(HPV)検査と細胞診を併用する子宮頸がん検査による子宮内膜がんおよび卵巣がん検出能を検討。対象とした30歳以上の女性238万5729例のうち、後に3434例が子宮内膜がん、1113例が卵巣がんの診断を受けた。 その結果、子宮内膜がん診断患者の82.18%、卵巣がん診断患者の88.68%が、検査時にHPV検査および細胞診検査の結果が陰性だった。子宮内膜がん患者の検査結果は、細胞診結果が意義不明な異型扁平上皮細胞(ASC-US)またはASC-US+(さらに重度)+HPV陰性(290例、全子宮内膜がん患者の8.44%)の方が細胞診陰性+HPV陽性(31例、0.89%)よりも多かった(P<0.001)。全子宮内膜がん診断患者の6.92%が検査時の異型腺細胞(AGC)+HPV陰性だったが(診断の絶対リスク4.02%)、2型子宮内膜がん診断患者ではわずか1.13%だった(同0.24%)。卵巣がん診断患者の1.44%がAGC+HPV陰性だった(同0.28%)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こち...