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10代の自殺リスク予測ツールを開発

2021年2月12日  JAMA Psychiatry

米国で、青年の自殺企図予測ツール(Computerized Adaptive Screen for Suicidal Youth:CASSY)を作成すべく、前向きコホート2件のデータを用いてアルゴリズムを開発し、検証した。小児救急部門(ED)を受診した青年2075例(女性63.0%、平均年齢15.1歳)に調査開始時に自殺スクリーニング質問票(ASQ)とその回答に応じて個別化した質問に回答してもらい、3カ月後に電話で追跡調査を実施(試験1)。試験1とは別の2754例(女性62.1%、平均年齢15.0歳)を検証コホートとした(試験2)。主要評価項目は、ED受診から3カ月間の自殺企図とした。 その結果、試験1ではCASSYアルゴリズムの自殺企図予測精度はきわめて良好だった(曲線下面積0.89、95%CI 0.85-0.91)。個別化した質問数の平均は11問だった。特異度80%で、CASSYの感度は83%だった。試験2でも精度は非常に良好だった(同0.87、0.85-0.89)。試験1で設定した特異度80%のカットオフ値で、CASSYの自殺企図予測の感度は82.4%だった。 この記事への読者...