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日光角化症にtirbanibulin軟膏が短期的効果示す

2021年2月18日  New England Journal of Medicine

顔面または頭皮の日光角化症の成人を対象に、チューブリン重合とSrcキナーゼシグナル伝達を阻害するtirbanibulinの効果を同一デザインの二重盲検試験2件で検討。患者をtirbanibulin群と基剤(プラセボ)群に割り付けた。軟膏は、4-8個の病変があるひと続きの部位25cm2に1日1回、5日間連続で患者が塗布した。主要評価項目は、57日時に塗布部位の病変が完全に(100%)消失した患者の割合とした。 両試験に計702例を登録した(各試験351例)。完全消失率は、試験1ではtirbanibulin群44%とプラセボ群5%(差40パーセントポイント、95%CI 32-47、P<0.001)、試験2ではそれぞれ54%と13%(差42パーセントポイント、95%CI 33-51、P<0.001)だった。1年時に完全消失を認めたtirbanibulin群の患者のうち推定47%に病変が再発した。局所反応として多く見られたのは紅斑(91%)、落屑・鱗屑(82%)だった。有害事象に塗布部位の疼痛(10%)、そう痒(9%)があったが、いずれも消失した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメン...