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PCOS患者の凍結胚移植、レトロゾールでHDPリスク低下

2021年2月23日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

3次医療センター1施設で、凍結胚移植を受けた単胎または双胎妊娠の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者2427例を対象に、凍結胚移植周期でのレトロゾール使用が産科転帰および周産期転帰にもたらす影響を後ろ向きコホート研究で検討した。 多変量ロジステック回帰解析の結果、単胎妊婦と双胎妊婦ともに、レトロゾール刺激周期群と人工周期群の妊娠糖尿病、胎盤異常および前期破水の発生率に有意差はなく、早産率、周産期死亡率、出生時体重も同等だった。レトロゾール刺激周期群で人工周期群に比べ、単胎妊婦(調整後オッズ比0.63、95%CI 0.40-0.98)と双胎妊婦(同0.52、0.30-0.87)ともに妊娠高血圧症候群(HDP)リスクが低かった。単胎妊婦の帝王切開発生率は、レトロゾール刺激周期群の方が人工周期群よりも有意に低かったが(同0.63、0.50-0.78)、双胎妊婦ではリスク低下が見られなかった(同1.20、0.65-2.23)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communit...