1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 大学アメフト選手の脳しんとう、半数がシーズン前に発生

大学アメフト選手の脳しんとう、半数がシーズン前に発生

2021年2月23日  JAMA Neurology

全米大学体育協会(NCAA)ディビジョン1所属のフットボール選手658人(全員男性、平均年齢19.02歳)を対象に、頭部衝撃遠隔測定(HIT)システムで評価した脳震盪と頭部への衝撃曝露(HIE)の発生パターンを観察コホート研究で検討した(CAREコンソーシアム研究)。 2015年から2019年の間に頭部への衝撃52万8684件が記録され、68例が脳震盪の診断を受けた。脳震盪の48.5%が全期間のわずか20.8%に当たるシーズン前に発生し、1チーム当たりの1日当たりの脳震盪件数はシーズン前0.059、シーズン中0.016(平均差0.042、95%CI 0.020-0.060、P<0.001)だった。1チーム当たりの1日当たりのHIE件数はシーズン前324.9、シーズン中162.4(同162.6、110.9-214.3、P<0.001)だった。脳震盪の72%(試合中発症件数の割合0.28、95%CI 0.18-0.40、P<0.001)、HIEの66.9%(1人当たり件数の平均差125.3、95%CI 110.0-140.6、P<0.001)が練習中に発生していた。シーズン中、1シーズン...