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新型コロナ抗体検査用の新LFIA、臨床実用に至らず

2021年3月12日  British Medical Journal

英国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)血清陽性率プログラム(地域感染のリアルタイム評価2:React 2)の使用に有望性がある新しい側方流動免疫測定法(LFIA)7種類の診断精度を評価した。React 2参加者でCOVID-19確定だった320例の保存血清を用いて感度解析を実施し、大流行前の血清1000検体で特異度解析を実施した。7種類中3種類(Panbio、Surescreen、AbC-19)は現在React 2の血清検査で使用しているLFIAよりも指先穿刺検体の感度が良かったため、さらに精査した。 その結果、参照基準(スパイクタンパク酵素連結免疫測定とハイブリッド二重抗原結合アッセイ)と比較した指先穿刺検査の感度は、Panbioは77%(95%CI 61.4-88.2%)、Surescreenは86%(同72.7-94.8%)、AbC-19は69%(同53.8-81.3%)だった。AbC-19の感度はマッチさせた臨床検体血清で実施すると指先穿刺よりも有意に高く、92%(80.0-97.7%、P=0.01)だった。抗体価はコホート間のばらつきが大きかった。抗体価下位1/...